第33回学会大会が開催されました
令和4年度総会・第33回学会大会が開催されました
令和4年5月28日土曜日、令和4年度兵庫体育・スポーツ科学学会総会及び第33回学会大会が盛況のうちに終了しました。芦屋の街並みを一望できる芦屋大学の素晴らしい環境の中で、久しぶりの対面開催が実現し、学会大会の素晴らしさを再認識できた一日となりました。2年前は誌上開催、昨年はZoomによるオンライン開催、いずれも発表者として当日を迎えていた筆者でしたが、発表者の先生方の充実した表情を拝見すると、多忙を理由に発表申し込みを怠った5月上旬の自分を叱りつけてやりたくなりました。改めまして、素晴らしい環境で学会の運営にご尽力頂いた、青木敦英先生をはじめ、芦屋大学の皆様には感謝を申し上げます。
さて、12時から行われた総会にあたっては、会長の土肥隆先生(兵庫県立大学)の挨拶に始まり、舩越達也先生(福井工業大学)の流れるような議事進行の下、全ての議事が承認されました。日本体育学会が日本体育・スポーツ・健康学会と名称変更を行ったことに伴う学会規則変更が議事に挙がりましたが、ようやく時代が兵庫に追いついたかと、会員歴10年余りの若輩者が勝手に誇らしげな気持ちを抱いていたことは、口外無用でお願いしたく存じます。12時45分からの学部生によるポスター発表では合計4題の発表があり、3分の口頭説明がそれぞれの演題で行われた後、15分間の意見交換を行いました。不肖私めが進行役を仰せつかりましたが、どの演題も発表者と参加者の意見交換が活発に行われ、学生たちも堂々と対応を行っており、大変頼もしさを感じました。進行役としては15分で終了することに若干の心苦しさを感じましたが、心を鬼にして終了のアナウンスをさせて頂いた次第でございました。発表内容や抄録の内容から、山本立樹先生(関西国際大学)、山下賢先生(尼崎市立清和小学校)、大平誠也先生(関西国際大学)による「小学校低学年における宝運びゲーム(タッチいやゴー)の援助自己効力感に関する研究」が見事に学生優秀発表賞に選出されました。取り組まれている内容ももちろんですが、キャッチーなフレーズが大変分かりやすく、子どもたちが楽しそうにプログラムに取り組む姿が目に浮かびました。
その後、13時20分からの一般発表では合計16題の発表があり、いずれの発表でも多くの質疑応答がなされました。スポーツバイオメカニクスを専門とする筆者にとっては社会学系の研究に触れる機会があまりなく、どの発表も自分では発想も及ばないような研究がなされており、幅広い分野での研究者が一堂に会する、兵庫体育・スポーツ科学学会の学会大会らしさを十二分に堪能できる機会となりました。大変残念ながら大会後の懇親会は中止となりましたが、一刻も早くコロナの影響が収まり、次年度は活発な情報交換の場が設けられますことを心の底から願っております。末筆ではございますが、今後の兵庫体育・スポーツ科学学会の益々のご発展を祈念し、結びの言葉とさせて頂きます。
(太成学院大学 村田和隆)